Pro ジェネレーターは精密機器のような道具です。あなたが書いたものを忠実に描き出します — 書き忘れた部分も含めて。被写体の顔の向きを書かなければ、モデルが勝手に決めます。レンズを書かなければ、それも勝手に決めます。「スタジオライト」と書かなければ、台所でスマホで撮ったような写真が返ってきます。Pro の「ダメな結果」の多くは、モデルがダメなわけではありません。モデルに十分な情報を渡せていないプロンプトのせいです。
この記事では、モデルを味方につけるための構成をお伝えします。
プロンプトは文章ではなく、決定のリスト
Pro ジェネレーターのポジティブプロンプト欄は最大 10,000 文字まで入力できますが、良いプロンプトはだいたい 30〜80 語に収まります。一語一語を意図的な決定として扱ってください — 被写体、フレーミング、ライティング、ムード、スタイル。頭の中の絵が変わらないなら、その語は削ってかまいません。
girl in city
35mm portrait of a 28-year-old woman walking through neon-lit Shibuya at night, soft rain on her jacket, cinematic, shallow depth of field, warm key light, cold ambient, photograph
弱い方はモデルに手掛かりを何も与えていません — 年齢、レンズ、ライティング、天気、フレーミング、媒体、すべてが運任せです。強い方はそれらを一つずつ指定しているので、結果が再現可能になります。

ネガティブプロンプトは任意ではありません
Pro の プロンプト パネルを開くと、ポジティブとネガティブの2つの欄が見えます。新しいユーザーはネガティブ欄を飛ばします。あなたは飛ばさないでください。ネガティブプロンプトはモデルに「積極的に避けてほしいこと」を伝える場所で、SDXL でよくある失敗 — 指が増える、肌がプラスチックっぽい、目がぼやける、構図が傾く — を直す上で、最もコスパの良い1手です。
フォトリアル向けに使い回せるネガティブの土台:
low quality, blurry, jpeg artifacts, watermark, signature, text, extra fingers, deformed hands, plastic skin, cgi, 3d render
イラストやスタイライズした絵を狙うなら、cgi と 3d render は外してください — むしろどちらかが欲しいこともあります。ネガティブプロンプトは固定の呪文ではなく、「拒否したいものの語彙」です。
量より具体性
よくある失敗が、形容詞を積めば品質が上がると思ってプロンプトを膨らませてしまうこと — 「a beautiful stunning gorgeous breathtaking masterpiece of a girl」 のように。SDXL 系のモデルはこれを評価しません。むしろ、積み重ねた同義語を平凡なグラマーショットに丸めてしまいがちです。形容詞は名詞に置き換えてください。「Beautiful」は感想です。「リムライト、ゴールデンアワー、そばかす、コットンのワンピース」は絵です。
amazing beautiful stunning portrait of a girl, masterpiece, best quality, 8k
portrait of a Black woman in her early thirties, freckles across the bridge of her nose, soft window light from camera-left, white cotton button-down, neutral grey background, 85mm, f/2
強い方は品質を主張していません。品質の高い絵が成立する条件を描写しています。モデルは条件を受け取り、品質を作ります。
プロンプトをモデルに合わせる
Charmloop のモデルカタログには、フォトリアルな SDXL チェックポイント、スタイライズされたアニメ系チェックポイント、そして Flux 系のモデルがいくつか混在しています。それぞれ少し違うプロンプトの方言を話します。SDXL フォトリアル系は写真家の言葉 — 焦点距離、絞り、フィルム、ライティング機材のブランド名 — を好みます。アニメ系チェックポイントは danbooru 形式のタグを好みます。Flux 系のモデルは普通の文章を好みます。
プロンプトを書く前に、Pro ジェネレーター上部バーで選択中のモデルを確認してください。SDXL リアリスティックを選んでいるのに 1girl, masterpiece, best quality, ultra-detailed と書いていたら、それはアニメ向けのプロンプトです — 結果は硬くて、過度にシャープで、「AI 臭」のする絵になります。方言を合わせてください。

書かない方がいいもの
masterpiece, best quality, 8k, ultra-detailed, professional photography を毎回書く必要はありません。これらのトークンは 2023 年初期の SDXL コミュニティから引き継がれたもので、何もしないか、むしろ画像を加工しすぎた方向に引っぱるかのどちらかです。Pro ジェネレーターはすでに CFG(6.0)と steps(20)の妥当なデフォルトを使っていて、こちらの方がプロンプト内の「品質を主張するトークン」よりずっと品質に効きます。
被写体を5回繰り返す必要もありません。「A young woman」+「she has red hair」+「her eyes are green」は、モデルが整合させなければならない3行です。1行にまとめてください — 「young woman with red hair and green eyes」。モデルは3つよりも1つの被写体を信頼性高く解釈します。
1度に1変数だけ動かす
結果が気に入らないと、プロンプト全体を書き直したくなります。やめてください。一つだけ変えて — ライティング、レンズ、ムードの言葉 — 再生成してください。Resolution パネルで バッチサイズ を 2 か 3 に設定すれば、変更ごとのばらつきが見えます。一語だけ変えた2回の生成は、全部書き直した10回の生成よりも多くを教えてくれます。
変数を切り分けるときは、Resolution パネルで seed をロックしてください。seed が自由だと、再生成ごとに構図とポーズがランダムに動いてしまい、プロンプトの修正が効いたのかどうか判別できません。seed をロックすれば、変わるのは修正した部分だけになります。
気に入ったプロンプトができたら、保存してください。Pro の プロンプト パネルにブックマークアイコンがあります。プロンプトに名前を付けると、次回からは保存済みプロンプトシートに並びます。
次は、複数のレンダリングで同じ顔をキープする方法 → 顔の同一性。